接客における挨拶の基本を知りたい方へ。
接客業をしているけど、なんか挨拶とかうまくできていない。
あと、挨拶でお客様の心をつかむコツとかあれば、ついでに知りたい。
と考えていませんか?
本記事では、下記の内容を解説します。
- 接客における『挨拶』の基本
- 接客における『挨拶』の応用
この記事を書いている私は、接客業歴が約10年です。
従業員が2,000人ほどの大手販売店で、常にトップクラスの売り上げでした。
その経験とノウハウをもとに解説するので、信頼性の担保につながると思います。
接客における『挨拶』の基本
挨拶はお客様に気持ちを伝えるもの
まずは、挨拶の根本を理解しましょう。
『挨拶』は、お客様に自分の気持ちを伝えるものです。
というのも、挨拶ひとつでお客様に与える印象にとても影響するからです。
例えば、信頼できるかどうか、接客されたいかどうか、仕事ができそうかどうか、などなどです。
挨拶といえども、バカにはできません。
いい挨拶で、お客様に気持ちをしっかり伝えることができれば、その後の接客がスムーズにいきますね。
次に、挨拶の基本を具体的に見ていきましょう。
挨拶の基本のまとめ
接客における挨拶の基本を5つに分けて解説します。
挨拶の基本5つは以下のとおり。
- 相手より先に挨拶する
- 笑顔で挨拶する
- 聞こえる声でハキハキと挨拶する
- アイコンタクトしてから挨拶する
- 立ち止まって挨拶する
順番に見ていきましょう。
相手より先に挨拶する
相手より先に挨拶しましょう。
なぜなら、挨拶をされたら返すのは当たり前で、先に挨拶される方が気持ちがいいからです。
例えば、接客に限らず、普段の生活の中ですれ違った人から、挨拶されると気持ちがいいかと。
先に挨拶をされることは、「相手から認識されている」、「相手から関心や好意を持ってくれている」など、いい印象を与えられますね。
なので、接客の中でも、まずはお客様をできるだけ早く確認して、先に挨拶をするといいでしょう。
笑顔で挨拶する
挨拶は笑顔とセットでしましょう。
というのも、無表情で挨拶をされても、気持ちが伝わらないからです。
例えば、店員さんから無表情で「いらっしゃいませ」と挨拶をされても、ただの流れ作業として言っているようにしか感じませんよね・・・。
なので、挨拶は笑顔とセットで行うことで、お客様にとって気持ちがいいと思ってもらえます。
聞こえる声でハキハキと挨拶する
挨拶は、お客様にしっかり聞こえる声で、ハキハキとしましょう。
なぜなら、お客様にしっかりと伝えられなければ、意味がないからです。
店内では、BGMや話し声、作業の音など雑音は思ったよりも多いかと。雑音に負けないくらいの声で、しっかりとお客様の耳に届くよう意識するといいかと。
また、滑舌が悪ければ声のボリュームが十分でも聞こえづらくなるので、ハキハキと挨拶するといいでしょう。
※ 語尾に注意する
なぜなら、語尾をダラダラ伸ばしたり、語尾の声が小さくなったりすると、歯切れが悪く、悪い印象を与えてしまうからです。
挨拶をする時は、語尾までしっかりと発音することを心がけましょう。
アイコンタクトしてから挨拶する
アイコンタクトをしてから挨拶しましょう。
その理由は、目を合わせることで、誰に対して挨拶しているかがハッキリわかるからです。
お客様からすると、目が合ってから挨拶されれば、自分が挨拶されたとハッキリわかるかと。
また、アイコンタクトしてから挨拶すれば、より気持ちが伝わりやすいですね。
立ち止まって挨拶する
挨拶するときは、立ち止まったり、作業をいったん止めてから挨拶するといいでしょう。
というのも、お客様にいい印象を与えることができるからです。
例えば、歩いていてお客様とすれ違うときに、いったん立ち止まっから挨拶するといいかと。
反対に、歩きながらや作業しながら挨拶すると、お客様によっては悪い印象を与えてしまうので、気をつけましょう。
接客でよく使う『接客7大用語』
接客の現場でよく使う『接客7大用語』を合わせて見ていきましょう。
接客7大用語は、以下のとおり。
上記7つの挨拶や言葉は、接客の現場で使う機会が多いので、しっかりと使えるよう覚えておきましょう。
というのも、接客7大用語すべてしっかり使うことができれば、お客様に失礼なくスムーズに受け答えがしやすくなるからです。
>> 接客7大用語のそれぞれの意味や使い方など詳しく知りたい方は『接客7大用語』は使えて当たりまえ【言葉の意味、覚え方、お辞儀】をどうぞ。
接客における『挨拶』の応用
挨拶の効果
より質の高い挨拶ができるよう、具体的な効果を見ていきましょう。
お客様が買い物しやすい環境を作れる
挨拶には、お客様が買い物しやすい環境を作る効果があります。
というのも、いい挨拶はお客様の気分を上げるからです。
お客様は、初めてのお店や初対面の店員に囲まれてお買い物をするので、緊張している場合があります。
そこで、いい挨拶で歓迎できれば、お客様も安心して買い物を楽しめるかと。
✔︎ 挨拶をして、お客様に存在をアピールする
その理由は、お客様が声をかけやすいようにしておくためです。
挨拶で存在やいい印象をアピールしておけば、お客様が店員を見つけやすく、しかもお客様から店員に声をかけやすくなりますね。
挨拶は、お客様への接客の前準備であるとともに、お客様から接客を求めやすい環境を作ることもできる効果があります。
お店の雰囲気を盛り上げる
いい挨拶をすることは、お店の雰囲気を盛り上げる効果があります。
というのも、挨拶はスタッフ間で伝染し、お店の雰囲気に影響するからです。
気持ちのいい挨拶は、お客様だけではなく、スタッフにもいい影響を与え、伝染したことによっていい挨拶をするスタッフが増えます。
いい挨拶が店内に飛び交えば、自然と店の雰囲気は良くなり、結果としてお客様が買い物しやすい空間を作ることにつながりますね。
お客様の様子をうかがえる
挨拶をすることで、お客様の様子をうかがうことができます。
というのも、挨拶したあとのお客様の反応でわかるからです。
例えば、挨拶をしたけどまったく反応がなければ、接客されたくない可能性があるので、距離をおいてみるのもいいかと。
一方、目も合わせてくれ、挨拶も返してくれたお客様に対しては、お客様からの第一印象は合格、警戒心がほとんどないと考え、積極的に接客してもいいかなと。
もちろん接客に100%の正解はありませんが、反応にあ合わせた接客ができれば、成功率も高くなるでしょう。
お客様の心をつかむ挨拶のテクニック
挨拶の声のボリュームやトーンを使い分ける
声のボーリュームやトーンを使い分けると、効果的な挨拶ができます。
というのも、声のボーリュームやトーンは、聞き手の印象に大きく影響するからです。
例えば、お客様が帰られる際に、「ありがとうございました」と感謝の気持ちを伝えるときに、普段よりもボーリュームやトーンを上げると印象に残りやすいですね。
最後にいい印象を残すことができれば、リーピートにもつながる可能性が高くなるので、効果的かと。
挨拶とお辞儀のタイミング
より丁寧な印象を与えたい場合は、挨拶とお辞儀のタイミングをずらすといいでしょう。
というのも、同時に挨拶とお辞儀するよりも、挨拶を先にしてからお辞儀する方が、丁寧に感じるからです。
以上で、接客における挨拶の基本と応用の解説でした。
挨拶は、ただするのではなく、お客様に対して気持ちをしっかり伝えるために行うことが大事ですね。
また、挨拶の仕方ひとつで、お客様に与える印象は大きく変わるので、ぜひ効果的に接客に活かせるよう、挨拶してみてください。
接客業の全知識をまとめて知りたい方はこちらを参考にどうぞ。
いい接客ライフを!
おわり。