ゴルフクラブのシャフトの種類をまとめて知りたい方へ。
ゴルフクラブを買いたい・買い替えたいと思っているけど、シャフトの種類についてよくわかっていない。
あと、なんかシャフト選び方とかあればついでに知りたい。
と考えていませんか?
本記事では、下記の内容を解説します。
- ゴルフクラブのシャフトの種類【基本編:素材、硬さ、長さ、重さ】
- ゴルフクラブのシャフトの種類【応用編:トルク、キックポイント】
- ゴルフクラブのシャフトの選び方
この記事を書いている僕は、プロゴルファーを目指したくらいゴルフにはまり、今でも毎週練習と毎月ラウンドしています。
その経験とノウハウをもとに解説するので、信頼性の担保につながると思います。
ゴルフクラブのシャフトの種類【基本編:素材、硬さ、長さ、重さ】
ゴルフクラブは「ヘッド」「シャフト」「グリップ」の3つの組み合わせでできています。その3つの中でも1番重要なパーツとされているのが『シャフト』です。
まずは、シャフトの種類の基本である「素材」「硬さ」「長さ」「重さ」の4つに分けて見ていきましょう。
シャフトの『素材』の種類
シャフトの素材の種類は「スチール」「カーボン」の2種類です。
一般的に飛距離を出すことに重点を置くドライバーやフェアウェイウッドは、「カーボンシャフト」が使われます。
一方、短い距離を打ち正確性に重点を置くウェッジやパターは、「スチールシャフト」が使われます。
とはいえプレーヤーによって素材の種類が合う合わないがあるので、「スチール」「カーボン」それぞれの特徴を見ていきましょう。
✔︎ スチールシャフトの特徴
- 打感が伝わりやすい
- 打球が曲がりにくい
- 価格が安い
- 低めの球を打ちやすい
- 重量が重たいタイプが多い
- 衝撃が強く体への負担がかかる
- 錆びる可能性がある
スチールは変形しにくい特徴があり、スイング時のシャフトのねじれや強い負荷がかかっても変形しにくいですね。
なので抵抗力がある強いラフに負けにくかったり、芯を外してもボールが曲がりにくいかと。
一般的にはヘッドスピードが速い人におすすめです。
というのもヘッドスピードが早いとシャフトが大きくしなりやすく、思わぬ方向へ球が飛んでいく場合があるからです。しなりが少ないスチールシャフトであれば、ヘッドスピードが早くても方向性が安定しやすいですね。
✔︎ カーボンシャフトの特徴
- 筋力がなくても飛ばしやすい
- 衝撃が和らぎ体への負担が少ない
- 打球が高く上がりやすい
- 重量が軽いタイプが多い
- 価格が高い
- 芯を外すと打球が曲がりやすい
カーボンはしなりやすい特徴があります。しなりを利用して飛距離を出すことができますね。
一般的にはカーボンシャフトは軽くてしなりを利用して飛距離を出せるので、筋力が少ないご年配の方や女性の方におすすめです。
また柔らかいので球を打ったときの衝撃も和らげる効果もあり、手や手首への負担が少なく怪我の防止にもなりますね。
シャフトの『硬さ(フレックス)』の種類
硬さの種類は【L・A・R・S・X】のおおきく5つに別けれます。(※他にもSR・XX・XXXなどもあります)【L】が一番柔らかく【X】につれて硬くなります。
ただ、硬さの表記が同じでもメーカーやシリーズごとで硬さは異なるので、あくまでも目安として見ておくといいかと。
✔︎ それぞれの硬さ(フレックス)の特徴をまとめると以下のとおり
・Lフレックス:レディースの略でアマチュア女性ゴルファーのモデルの多くはこの硬さです。素材はカーボンが多い。
・Aフレックス:アベレージの略で少し力のある女性向けの硬さです。素材はカーボンが多い。
・Rフレックス:レギュラーの略で平均的なヘッドスピードの男性ゴルファー向き。素材はカーボンまたはスチール。
・Sフレックス:スティッフの略で一般的にヘッドスピードが早い男性向き。素材はカーボンまたはスチール。
・Xフレックス:エキストラの略で一般的な設定では最も硬いシャフトです。さらに硬いXX,XXXもあります。素材はスチールが多い。
ちなみに男子プロゴルファーはXフレックス以上の硬いシャフト、女子プロゴルファーはRかSを使用していますね。
また男子アマチュアゴルファーはRかS、女子アマチュアゴルファーはLかAが一般的です。
シャフトの『長さ』の種類
クラブの長さは60度測定法という規定のもとに、グリップの上端からクラブヘッドヒールあたりの長さをいいます。
長さの単位はインチ(1インチ=2.54センチ)で、0.5インチ刻みでクラブの長さがあります。またクラブ全長は『18インチ以上、48インチ以下』(パターは除く)にしなければいけません。
ゴルフクラブの長さは、飛距離に大きく影響してきます。一般的には1インチ長くすると、ヘッドスピードが約1m/s早くなり5~7ヤード違ってくると言われています。
長ければヘッドスピードが上がり飛距離が確かに伸びますが、長い分だけミート率が下がり結果的に飛距離が落ちてしまうこともあります。
ただ長ければいいのではなく、ミート率も高く自分のスイングに合った長さを選ぶことが重要ですね。
✔︎ 下記には一般的なクラブの長さの種類をまとめます。
SW | AW | PW | 9I | 8I | 7I | 6I | 5I |
35 | 35 | 35.5 | 36 | 36.5 | 37 | 37.5 | 38 |
ユーティリティ | 3ウッド | ドライバー |
39〜42 | 42.5〜43.5 | 44.5〜46 |
シャフトの『重さ』の種類
ゴルフクラブの総重量は「ヘッド」+「シャフト」+「グリップ」です。この3つの中でも重量に一番影響してくるのがシャフトですね。
一般的に重さは長いクラブのドライバーが一番軽く、短いクラブのサンドウェッジが一番重いです。
またカーボンシャフトの重量は約30~100gあるのに対して、スチールシャフトの重量は約70~130gくらいあります。
ゴルフクラブのシャフトの種類【応用編:トルク、キックポイント】
上記でシャフトの種類の基本を見てきましたが、応用編では「トルク」と「キックポイント」について見ていきましょう。
シャフトの『トルク』の種類
そもそもトルクとは「ねじれる力の強さ」を表したもので種類としては1度~8度のくらいのシャフトがあります。数値が大きいほどよくねじれ、小さければねじれも小さくなります。
ちなみに目安としては3.5度で、それ以上の数値だとねじれやすく、それ以下の数値だとねじれにくいですね。
✔︎ トルクが大きくねじれやすいシャフトの特徴
ねじれやすいとヘッドターンがしやすく、結果としてボールが捕まりやすい特徴があります。
なのでスライス系に悩んでいるゴルファーや安定して飛ばしたい初心者、非力なプレーヤーにおすすめですね。
✔︎ トルクが小さくねじれにくいシャフトの特徴
ねじれが小さいことでヘッドをコントロールしやすく球筋を打ち分けられやすい特徴があります。また、ねじれの反動が少ない分、大きなミスショットを軽減してるかと。
なので、球筋を打ち分けたい上級者の方やフック系に悩むゴルファーにおすすめですね。
シャフトの『キックポイント』の種類
キックポイントとはシャフトとの最も柔らかくしなる部分のことをいい“調子”とも言われます。
キックポイントの種類は大きく分けて3種類で以下のとおりです。
- 先調子(ロー):シャフトの先端にキックポイントがある
- 中調子(ミドル):シャフトの中央付近にキックポイントがある
- 元調子(ハイ):シャフトの手元側にキックポイントがある
シャフトのキックポイントの位置によって、タメの作りやすさや球のつかまりやすさ、スイングのタイミングの取り方に影響しますね。
ゴルフクラブのシャフトの選び方
上記でゴルフクラブのシャフトの種類をまとめました。ではどのシャフトを選べばいいのか具体的に解説します。
✔︎ シャフトの選び方は以下のとおり
- シャフトの硬さを選ぶ:ヘッドスピードで硬さを決める
- シャフトの長さを選ぶ:体格にあった長さを決める
- シャフトの重さを選ぶ:振り切ることができる最大限の重さがベスト
- キックポイント、トルクを選ぶ:どのような球筋でボールを運びたいかで決める。
上記の4つが簡単にまとめたシャフト選びのコツです。
>> シャフトの詳しい選び方は、
ゴルフクラブ『シャフト』の選び方|本当にあなたに合ったシャフト?で解説してます。
まとめ
以上で、ゴルフクラブのシャフトの種類の解説でした。
シャフトの種類といっても数え切れないくらいあり、それぞれ性能や特徴が大きく異なります。なので基礎知識をしっかり理解した上でシャフト選びをして、自分に合うシャフトを見つけることが大事ですね。
シャフトの種類をまとめると以下のとおり。
以上シャフトの種類のまとめでした。
いいゴルフライフを!
おわり。