コンペや仲間内のラウンドで「今日はオリンピックやろう」と言われて、ルールがよくわからないまま参加した経験はありませんか。
オリンピックは、グリーンの上だけで遊べる、ゴルフの定番のゲームです。
ドライバーが飛ばない人でも、パット1つで逆転できるのが面白いところです。
この記事では、オリンピックの基本ルールと配点、点数の計算方法、3人のときのやり方、よく使われる追加ルールまでまとめました。
- 配点の定番は 金4点・銀3点・銅2点・鉄1点
- メダルがもらえるのは1パット目で入れたときだけ
- 精算は「自分の点×人数−全員の合計点」
- 追加ルールはグループで中身が違うので、始める前にそろえる
ゴルフのオリンピックとは?|グリーン上で遊ぶゲーム
ゴルフの「オリンピック」は、グリーンに乗ったあとのパットだけで点数を競うゲームです。
金・銀・銅・鉄の4つのメダルを、1パットで入れた人が手にします。
ティーショットやセカンドショットの上手い下手はほとんど関係なく、グリーンに乗ってからが勝負です。
そのため、腕前に差があるメンバーでも一緒に楽しみやすいのが特徴です。
仲間内でポイントを競う遊び(いわゆる「握り」)の中でも、ラスベガスと並んでよく遊ばれています。
2つの違いをまとめると、次のとおりです。
| ゲーム | 勝負する場面 | チーム | 向いている人 |
|---|---|---|---|
| オリンピック | グリーン上のパット | 個人戦 | パットが得意・逆転を楽しみたい |
| ラスベガス | ホールのスコア | 2対2 | チームで盛り上がりたい |
ラスベガスのルールと計算方法は、こちらの記事でくわしく解説しています。

オリンピックの基本ルールと配点|遠い順に金・銀・銅・鉄
オリンピックの流れはシンプルです。
カップから遠い人ほど、価値の高いメダルを狙えると覚えておけば、まず迷いません。
図にすると、次のようなイメージです。
カップからいちばん遠いボールが金、近づくにつれて銀・銅・鉄になります。
カップから遠い順に、金・銀・銅・鉄の権利
配点:金4点・銀3点・銅2点・鉄1点
配点は、金4点・銀3点・銅2点・鉄1点がいちばんよく使われています。
遠くから入れるほど難しいので、点数も高くなるしくみです。
| メダル | 権利を持つ人 | 点数 |
|---|---|---|
| ダイヤ | グリーンの外から直接入れた人 | 5点 |
| 金 | カップからいちばん遠い人 | 4点 |
| 銀 | 2番目に遠い人 | 3点 |
| 銅 | 3番目に遠い人 | 2点 |
| 鉄 | いちばん近い人 | 1点 |
※よく使われる配点です。グループによって変わることがあります
ダイヤ:グリーンの外からのチップイン
グリーンに乗る前に、アプローチなどで直接カップに入れた場合は「ダイヤ」として5点にするルールが広く使われています。
金より高い、いちばん価値のあるメダルです。
グリーンに乗らなかった人は?
グリーンの外からパターで寄せた場合などの扱いは、グループによって違います。
乗った人だけで権利を決めるのか、全員がグリーンに乗るまで待つのかは、始める前に決めておきましょう。
オリンピックの計算と精算|「自分の点×人数−全員の合計」
18ホールが終わったら、それぞれが取ったメダルの点数を合計します。
精算の点数は、「自分の合計点×人数−全員の合計点」で出せます。
この式で出した点数をみんな足すと、かならず0になります。
合わないときは、どこかで数え間違えているサインです。
4人で遊んだときの計算例
たとえば、4人の合計点が次のようになったとします。
全員の合計は9+7+4+2=22点です。
| 人 | 合計点 | 計算 | 精算の点数 |
|---|---|---|---|
| Aさん | 9点 | 9×4−22 | +14 |
| Bさん | 7点 | 7×4−22 | +6 |
| Cさん | 4点 | 4×4−22 | −6 |
| Dさん | 2点 | 2×4−22 | −14 |
※4人の精算の点数を足すと、14+6−6−14=0になります
この例では、Aさんが14ポイント、Bさんが6ポイントの勝ち、Cさんが6ポイント、Dさんが14ポイントの負けです。
なぜこの式になるの?
オリンピックは、メダルを取った人が、ほかの全員から点数をもらうしくみです。
4人なら、自分が取った点数を3人からもらい、ほかの人が取った点数はその人に払います。
この「もらう」と「払う」をまとめると、自分の点×人数−全員の合計という式になります。
人数をかけ忘れて、合計点の差だけで精算してしまうのはよくある間違いなので気をつけましょう。
3人・5人でオリンピックをするときは?
オリンピックは4人で遊ぶのが基本ですが、3人なら「鉄」を抜くのが定番です。
3人のとき:鉄を抜いて金・銀・銅
3人のときは、遠い順に金・銀・銅の3つの権利にします。
点数は4人のときと同じ金4点・銀3点・銅2点で、精算の式の人数を3にして計算します。
5人以上のとき:グループで決める
5人以上でのメダルの決め方には、決まった形がありません。
鉄の下にもう1つ権利を足す、近い人2人を鉄にするなど、グループで決めて遊びます。
2人のとき:金と銀だけに
2人で遊ぶなら、遠いほうが金、近いほうが銀にするとシンプルです。
2人だと差がつきやすいので、追加ルールを足して盛り上げるのもよいですね。
よく使う追加ルール|昇格・火消し・仮金・竿イチ
オリンピックには、盛り上げるための追加ルールがたくさんあります。
ただし同じ名前でも、グループによって中身が違うことが多いので、始める前に確認しておきましょう。
| ルール | よくある中身 | 点数の例 |
|---|---|---|
| 昇格 | 金の人が外して鉄の人より近くに寄ったら、銀→金、銅→銀…と繰り上がる | - |
| 火消し(消し・消しゴム) | あとから1パットで入れた人が、先に取られたメダルを消す など | グループで決める |
| 仮金 | 仮金の人が2パット目を入れれば鉄、外すと鉄のぶんマイナス など | グループで決める |
| 砂イチ | バンカーから乗せて1パットで入れる | +3点 |
| 竿イチ | 旗竿より遠いところから宣言して1パットで入れる | +3点 |
| くず鉄 | 鉄の人が1パットで入れられない | −1点 |
| 3パット | 3パット以上したら減点 | −3点 |
※解説サイト(SQORE・Calc and Tools・ゴルフの図書館)でよく紹介されている例です。中身と点数はグループによって違います
昇格:金を外したら繰り上がり
金の権利の人が1パットで入れられず、そのボールが鉄の人より近くに止まったときに、銀の人が金、銅の人が銀、鉄の人が銅に繰り上がるルールです。
外した人は、いちばん下の鉄の権利に回ります。
火消し:取られたメダルを消す
「消し」「消しゴム」とも呼ばれます。
よくあるのは、誰かが1パットでメダルを取ったあと、あとから打つ人も1パットで入れると、先のメダルを消せる、という形です。
ほかにも、ニアピンの権利を消す、パーやバーディーが出たらそのホールのメダルを無効にするなど、グループによっていろいろな使い方があります。
仮金:2パット目にもドキドキを
仮金は、一部のグループで使われている言葉です。
たとえば、仮金の人が2パット目を入れれば鉄がもらえ、外すと鉄のぶんマイナスになる、という形で使われています。
決まった定義がないルールなので、使うときは「何点動くか」まで先に決めておくと、あとでもめずに済みます。
オリンピックは何を賭ける?|ポイントで楽しむ
オリンピックの点数は、お金ではなく、ポイントとして数えて楽しむのが基本です。
賭けるなら、昼ごはんや飲み物など、その日のうちに消えるものにしておくと安心です。
たとえば「いちばん負けた人が、昼ごはんのあとのコーヒーをごちそうする」くらいにしておくと、気軽に盛り上がれます。
なお、刑法では、その場で飲み食いするような「一時の娯楽に供する物」を賭けるのは罪にならないとされていますが、お金を賭けると賭博罪にあたるおそれがあります(e-Gov法令検索「刑法」185条)。
オリンピックで点を取るコツ
オリンピックで勝つには、「金を狙えるロングパット」と「鉄を落とさないショートパット」の両方が大切です。
家でパットの距離感を練習する
オリンピックは1パットの勝負なので、パットの距離感を練習しておくと、そのまま点数につながります。
3mほどの長さのパターマットがあれば、家でも金を狙うロングパットの練習ができます。

オリンピックをするときの注意|進行を遅らせない
オリンピックは楽しいゲームですが、盛り上がりすぎてプレーが遅くなると、後ろの組に迷惑がかかります。
パットの順番はふだんどおりでOK
オリンピックの権利は「遠い順」に決まりますが、ゴルフのふだんの進め方でも、カップから遠い人から打つのが基本です。
そのため、メダルのために打つ順番を変える必要はほとんどありません。
準備ができた人から打つ「レディゴルフ」をしている組なら、メダルの権利だけ先に声に出して確認してから打つとスムーズです。
記録はグリーンを出てから
誰がどのメダルを取ったかを、グリーンの上で話しこむと時間がかかります。
グリーンを出て、次のティーに向かう間や、カートの中で記録するようにしましょう。
ルールの確認はスタート前に
昇格や火消しなどの追加ルールを、途中で決めようとするともめやすくなります。
1番ホールのティーに立つ前に、配点と追加ルールをメンバーでそろえておくのがいちばんです。
- グリーンで話しこまない:記録は次のホールへの移動中に
- ルールは最初にそろえる:途中で変えるともめるもと
- 後ろの組を待たせない:詰まってきたら追加ルールを減らす
オリンピックの計算を楽にする道具
オリンピックは、ホールごとに誰がどのメダルを取ったかを覚えておく必要があります。
スコアカードの余白にメダルを書いておくのがいちばん手軽です。
自分の打数を数えるのに気を取られて、メダルを数え忘れることもあります。
打数はカウンターにまかせておくと、記録に集中しやすくなります。
スマホのゴルフ用アプリの中には、オリンピックの点数を自動で計算してくれるものもあります。
メンバーの中で1人が記録係になって、アプリで集計するのもおすすめです。
ゴルフのオリンピックでよくある質問
-
Qオリンピックの配点は?
-
Aよく使われるのは、金4点・銀3点・銅2点・鉄1点です。グリーンの外から直接入れた場合は「ダイヤ」として5点にするルールもあります。
-
Q2パット目で入れても点数はもらえる?
-
A基本のルールでは、メダルがもらえるのは1パット目で入れたときだけです。2パット目以降は0点になります(仮金など、2パット目にも点数が動く追加ルールもあります)。
-
Q3人でオリンピックをするときは?
-
A鉄を抜いて、遠い順に金・銀・銅の3つの権利にするのが定番です。点数は4人のときと同じで、精算の式の人数を3にして計算します。
-
Q精算の計算方法は?
-
A「自分の合計点×人数−全員の合計点」です。全員分を足すと0になるので、計算ミスの確認にも使えます。
-
Q昇格とは?
-
A金の人が1パットで入れられず、鉄の人より近くに止まったとき、銀→金、銅→銀、鉄→銅と繰り上がるルールです。採用するかはグループで決めます。
-
Q火消し(消しゴム)とは?
-
Aグループによって中身が違いますが、あとから1パットで入れた人が、先に取られたメダルを消せる、という形がよく使われています。
まとめ:オリンピックはパット1つで逆転できるゲーム
オリンピックは、飛距離に関係なく、パット1つで誰にでも逆転のチャンスがあるゲームです。
次のラウンドで、仲間と一緒に楽しんでみてください。
\ 1パットを増やすなら、家でのパット練習から /
