電動リクライニングソファの寿命はどのくらいか知りたい方へ。
電動ソファの購入を検討しているけど、電気系統やモーターとかもあるし、どのくらい寿命が持つのか、よくわからない。
あと、寿命を伸ばす方法とかあれば、ついでに知りたい。
と考えていませんか?
本記事では、下記の内容を解説します。
- 電動リクライニングソファの寿命の目安
- 電動リクライニングソファの寿命を伸ばす方法
この記事を書いている僕は、大手家具販売店に5年以上勤務し、ソファの責任者を任されていました。
数多くの電動ソファを販売し、また購入いただいたお客様アフター対応もしてきました。
その経験とノウハウをもとに解説するので、信頼性の担保につながると思います。
電動リクライニングソファの寿命の目安
電動ソファの寿命は3~10年が目安
電動ソファの寿命は、3~10年ほどが目安です。
「寿命の幅が広い」と思った方もいるかと思いますが、電動ソファの品質や素材、使い方によって大きく変わるからです。
例えば、クッションがヘタって座り心地が悪くなるのは、内部の『木枠』や『ウレタン』、『バネ』の劣化によるものですが、品質の違いによって寿命は変わります。
また、表面がボロボロになったり、破れるのは、素材が『本革』や『合皮(合成皮革)』、『布』なのかによって寿命は変わりますね。
とはいえ、寿命の目安が3~10年の幅広いままでは、これから電動ソファを購入する方にとっては、参考にならないかと思うので、さらに深掘りしていきますね。
『金額』と『素材』別でわかる電動ソファの寿命
電動ソファの寿命を、『金額』と『素材』別に分けて、具体的な寿命の目安を解説します。
というのも、『金額』は品質に比例しますし、『素材』は表面の劣化具合や内部の品質にも影響してくるので、『金額と素材』を見れば大体の寿命の目安が分かるからです。
電動ソファの寿命の目安は以下の表のとおり。
※金額はサイズによっても異なりますが、以下の表は「3人掛け」を例にしています
素材 | 金額(3人掛け) | 寿命の目安 |
本革 | 8万~10万 | 5年ほど |
10万~20万 | 5年~10年 | |
20万以上 | 8年以上 | |
合皮 | 6万~8万 | 3年ほど |
8万~10万 | 3年~5年 | |
10万~15万 | 5年ほど | |
布 | 7万~10万 | 3年~5年 |
10万~15万 | 5年ほど | |
15万~20万 | 5年~8年 |
上記は、僕自身が大手家具販売店で、5年以上勤務した経験にもとづく数値なので、比較的、信ぴょう性は高いかと。
とはいえ、使用頻度や使い方によっても寿命は変わるので、あくまでも目安として参考にしてみてください。
電気系統やモーターの寿命の目安
電動ソファの電気系統やモーターの寿命は、基本的にはソファ自体の寿命よりも長いかと。
というのも、僕が5年間家具販売店に勤めてきて、電気系統の故障は数件、モーターの故障は1件しかなかったからです。
僕のいた店舗だけでも、電動ソファだけで年に100台以上は売れていた中の、故障の問い合わせは数件のみなので、ほぼ問題ないと言えるでしょう。
✔︎ 電気系統のトラブルは、圧倒的に『コードの断線』が多い
その理由は、コードをきれいに配線していないために、リクライニング時に巻き込まれたり、重たいものでコードを踏んでしまうからです。
つまり、商品自体の不良ではなく、配線の仕方で故障を未然に防ぐことができますね。
>> 電動ソファのコード・コンセントを上手く配線する方法を詳しく知りたい方は電動ソファのコンセント・コードを上手く配線する方法【すっきり隠す】をどうぞ。
✔︎ もし、電気系統やモーターが故障したら?
万が一、電気系統やモーターが故障したとしても、簡単にあきらめないでください。
というのも、電動ソファの電気系統やモーターの修理は、意外と簡単にできることあるからです。
例えば、コードの断線であれば、コードを変えるだけでOKです。
また、モーターの故障であれば、モーターを取り外して交換できる商品がありますね。
なので、パーツさえあれば比較的簡単に修理できるケースがあるので、あきらめずに一度、購入した店舗に問い合わせてみると良いかと。
電動リクライニングソファの寿命を伸ばす方法
電動ソファのメンテナンス
電動ソファのメンテナンスをすることで、寿命を伸ばすことができるので、解説します。
素材(本革・合皮)のメンテナンス
表面の素材(張り地)が、本革か合皮であれば、メンテナンスすることで持ちが良くなります。
というのも、メンテナンスキットやクリーナーがあるので、汚れを定期的にとれば、劣化を早めないからです。
人の脂や汗、ほこり、水など、汚れを付着させたままだと、劣化が進むので、素材の表面についた汚れを落とすことが、寿命を伸ばすためには大事です。
素材に合わせて、メンテナンスキットがあるので、定期的にメンテナンスすると良いでしょう。
※ 補足:布ようのメンテナンスキットもあります
ただ、布に関しては、メンテナンスしてもそれほど寿命には関係ないかと。
布のメンテナンスとしては、防水加工したり、シミや汚れを拭きとるといったメンテナンスがメインです。
ソファカバーを着用させる
ソファカバーをかけておくことで、汚れがつかないように予防しておくといいかと。
特に、赤ちゃんや子ども、ペットがいる家庭では、汚れがつきやすいので、おすすめですね。
また、表面の素材が、ボロボロになってしまった場合にも、ソファカバーをかければ見た目を隠すことができ、ソファ内部が傷んでなければ、問題なく使用し続けられます。
✔︎ 電動リクライニングソファに対応したカバーはあるの?
例えば、ストレッチタイプやマルチカバータイプであれば、リクライニングしても問題ないカバーがあります。
>> 電動ソファ対応のカバーを詳しくみたい方は電動ソファ『カバー』のまとめ【リクライニング対応のカバーを解説】をどうぞ。
電動ソファの使用上の注意
最後に、電動ソファの寿命を伸ばすために、使用上の注意をまとめます。
フットレスト(足おき)に乗らない
リクライニングした際に、フットレストが出てきますが、その上に座ったりしないよう注意しましょう。
というのも、フットレストの耐荷重は足の重さを想定して作られているので、乗ってしまうと壊れてしまう可能性があるからです。
また、フットレストに乗ると、ソファが前の方に転倒する場合もあるので、とても危険ですね。
なので、リクライニングし終わった後は、フットレストを出しっぱなしにせず、毎回しっかり戻すようにしましょう。
コードやコンセントをきれいに配線する
コードやコンセントはきれいに配線しておきましょう。
というのも、先ほども少し解説しましたが、断線して故障の原因になるからです。
また、コードが通路にはみ出していたり、通路をまたいでいると、コードに足が引っかかり転倒の危険もありますね。
ソファの上でジャンプしない
ソファの座面の上で、ジャンプするのは、寿命を縮めるので注意しましょう。
子どもがいる家庭では、どうしても遊んでしまいがちですが、座面の上でジャンプすると内部まで痛めてしまいます。
最も痛む行為と言っても過言ではないので、注意しましょう。
以上で、電動リクライニングソファの寿命の目安の解説でした。
電動ソファの寿命は、一概にはいえませんが、金額や素材によって寿命の目安がわかります。
電動ソファの寿命を、金額と資材別にまとめた表を振り返ると、以下のとおり。
素材 | 金額(3人掛け) | 寿命の目安 |
本革 | 8万~10万 | 5年ほど |
10万~20万 | 5年~10年 | |
20万以上 | 8年以上 | |
合皮 | 6万~8万 | 3年ほど |
8万~10万 | 3年~5年 | |
10万~15万 | 5年ほど | |
布 | 7万~10万 | 3年~5年 |
10万~15万 | 5年ほど | |
15万~20万 | 5年~8年 |
電動ソファ特有の電気系統やモーターは、正直ほとんど故障するようなものではないので、心配しなくても良いかと。
また、万が一故障した際には、修理もできる可能性があるので購入した店舗に聞いてみると良いでしょう。
電動ソファの寿命の目安を解説しましたが、もちろん使用頻度や使い方によって変わるので、合うまでも目安として参考にしてみてください。
>> 電動ソファの全知識まとめを見たい方はこちらをどうぞ。
快適なリビングライフを!
おわり。