電動リクライニングソファーの分解・解体方法を知りたい方へ。
引っ越しや模様替えで電動ソファーを移動させたいけど、分解・解体のやり方がよくわからない。
あと、今使っている電動ソファーがそもそも分解できるのか、分解できるとしたらどこを分解できるのかの見分け方とかあれば、ついでに知りたい。
と考えていませんか?
✔︎ 本記事の内容 ※4分ほどで読めます
- 電動ソファーの分解できる箇所の確認【画像付で解説】
- 電動ソファーの分解・解体方法【ニトリ含む全商品対応】
この記事を書いている僕は、大手家具店に5年以上勤めソファー売場の責任者でした。
そんな僕が、数多くの電動リクライニングソファーを見てきた経験とノウハウをもとに解説するので、信頼性の担保につながると思います。
電動ソファーの分解できる箇所の確認【画像付で解説】
まずは、今使っている電動ソファーはそもそも分解・解体できるのかから、分解できる箇所を確認しましょう。
すべに分解できる箇所がわかっている方は、前半を飛ばしていただいてオッケーです。
今使っている電動ソファーはそもそも分解可能?
電動ソファーはほぼ全ての商品(99.9%)は分解可能です。問い合わせが多いニトリの電動ソファーも含めです。
というのも、電動リクライニングソファーは分解できるような構造になっている方が、メーカー側も都合がいいからです。
分解できるような構造になっていることでリクライニングの稼働にも対応しやすいですし、モーターやパーツに金属が使用され重量があるので配送時にも分解された状態で搬入する方が楽ですね。
なので、電動ソファーはほぼ全ての商品が分解できるような構造になっています。とはいえ、商品によって分解できる箇所や分解の仕方が異なるので、さらに詳しく見ていきましょう。
電動ソファーの分解できる箇所は主に2つ
電動ソファーの分解できる箇所は主に2種類あります。
分解箇所の2種類は以下のとおり。
- シートごとの分解 ※全商品のほぼ100%可能
- 背もたれの分解 ※できない商品もあり
それぞれ見ていきましょう。
分解箇所①:シートごとの分解
1シートごとの横連結を分解できます。これはどの電動ソファーでもほぼ100%分解できる構造になっていますね。
3人掛けであれば3シートをひとつひとつに3分割できますし、2人掛けであれば2分割できます。シートごとの分解方法はのちほど詳しく解説します。
※補足:3人掛け電動ソファーでは2シートと1シートの2分割タイプもあり
3人掛けの電動ソファーの中には、まれですが「ひとつひとつの3分割」ではなく、「2シートと1シートの2分割」タイプもありますね。
とはいえ、3人掛けの95%以上は3分割になるかと。
分解箇所②:背もたれの分解
背もたれを本体から外して分解できます。
ただし、背もたれに関しては分解できない商品もありますね。とはいえ最近の電動ソファーは外せるタイプが増えてきた印象です。ちなみに、ニトリの電動ソファーはほとんどが背もたれを外せるタイプですね。
次に、今使っている電動ソファーは分解できるかの確認方法を解説します。
今使っている電動ソファーの分解できるかどうかの確認
先ほども解説しましたが、電動ソファーといっても商品によって、分解できる箇所が異なります。
今使っている電動ソファーは、どこを分解できるのかの確認をしましょう。
シートごとに分解できる箇所を確認
シートごとの分解はほぼ100%の商品ができますが、念のため分解できるかどうか確認しておきましょう。
確認方法は簡単で、電動ソファーの背中を見ればわかります。背中に縦に切れ目・隙間があればシートごとに分解ができますね。
分解できないソファーに関しては、背中に切れ目や隙間なんてありません。
背もたれを分解できるか確認
背もたれに関しては分解できない商品もあるので、しっかり確認しておきましょう。
確認方法は、電動ソファーの背中の下の方を確認します。
背もたれが分解できる場合は、背中の下の方の生地が剥がせて、簡単に背もたれと本体の接続部分を見ることができるようになっていますね。
ちなみに、取り外せる生地はマジックテープで止められていることが多いかと。
なので、背中下が記事を取り外せるタイプの商品であれば、背もたれを分解することができるタイプですね。
電動ソファーの分解・解体方法【ニトリ含む全商品対応】
最後に、電動リクライニングソファーの分解・解体方法を詳しく見ていきましょう。
先ほど紹介した分解箇所2種類『シート』と『背もたれ』にわけて解説しますね。
シートごとの分解・解体方法
シートごとの分解は、シートとシートの間の連結箇所を外します。ただし、商品によって連結の仕方が異なりますね。
連結方法は主に以下の3種類に分けられます。
- 斜めに差し込むタイプ
- 垂直に差し込むタイプ
- ボルトで固定タイプ
順番に見ていきましょう。
連結タイプ①:斜めに差し込む
引用:ニトリ
電動ソファー底に金属レールが連結箇所になっていて、凹凸にわかれ斜めに差し込んで連結します。凸がついているシートを、斜め上から凹のシートに差し込む形ですね。
なので、分解する際は凸のシートを斜め上方向に持ち上げるようにすると分解できます。
✔︎ 分解のコツ
斜めに差し込みタイプは最も分解しにくいですね・・・。とはいえ、2人で電動ソファの前後(フットレスト側と背中側)を斜めに持ち上げると、比較的かんたんに外すことができるかと。
また、凹凸どちらのシートなのか?斜めに持ち上げる方向はどっちなのか?はリクライニングしてフットレストの下から覗き込んだり、座面のシートとシートの間を覗いて確認しておくといいかと。
連結タイプ②:垂直に差し込む
引用:ニトリ
シートの内側面に凹凸の連結金具がついているタイプです。
連結金具は凹凸で垂直にはめ込まれているだけなので、上からはめ込まれているシートの方を垂直に持ち上げるだけで分解できますね。比較的かんたんに外せるかと。
✔︎ 補足:ちなみに『HTL(ワタリジャパン)』というメーカーの電動ソファータイプは、ほぼ垂直に差し込む連結方法ですね。ニトリの高価格帯の電動ソファーにもHTLの商品を扱ってますよ。
>> ニトリの電動ソファを各シリーズで徹底比較でニトリのHTLの電動ソファーの紹介もしています。確認したい方は参考までにどうぞ。
連結タイプ③:ボルトで固定
引用:インターリバックス
ボルトで連結して固定するタイプです。電動ソファー下部分に連結の穴が空いているので、シートとシートの側面を合わせて、ボルトとナットで連結します。
なので、分解する際は連結箇所(一般的に前後2箇所)を見つけて、ドライバーを使ってボルトを外せば分解できますね。
✔︎ 補足:ボルト固定タイプの商品はとても少ないです。5%ほどかなと。ちなみに国内メーカーの『馬場家具』の電動ソファーに使われているケースが多いですね。
背もたれの分解・解体方法
引用:ニトリ
先ほどのシートごとの分解方法は3種類ありましたが、背もたれの分解方法は基本的に1種類だけです。
背もたれが外せるタイプの電動ソファーであれば、本体の背中側の両端に棒状の金具が出ているので、そこに背もたれを差し込んで連結されていますね。
なので、分解方法は背もたれを持ち上げて本体から抜くようにするだけです。ただし、商品によっては金具にストッパーがついているものもあるので、その場合はストッパーを外しながら背もたれを持ち上げましょう。
まとめ
以上、電動リクライニングソファーの分解・解体方法の解説でした。
電動ソファーはニトリの商品を含めて、ほぼ100%分解することができる構造になっています。
ただし、シートごとに分解できても連結の仕方が数種類あったり、背もたれに関しては分解できる商品もあればできない商品もあるので、今使っている電動ソファーを確認してみてください。
分解・解体は慣れていないとなかなか外せないこともあるかと思いますが、2人作業で行うと比較的かんたんにできるかと思いますし、安全性も増すかと思います。
また、この機会に電動ソファーの処分を検討している方は電動ソファ4つの処分方法【家具屋・リサイクル・回収業者・粗大ゴミ】をどうぞ。
>> 電動ソファの全知識をまとめて知りたい方はこちらをどうぞ。
無事に電動ソファーを分解できますように!
おわり。