ゴルフコースでの距離の測り方を知りたい方へ。
よくコースは回るけど、イマイチコースの距離を、ちゃんと分かっていない。あと、なにか、おすすめの計測方法とかあれば、ついでに知りたい。
と考えていませんか?
本記事では、下記の内容を解説します。
2.より正確なおすすめの測り方
この記事を書いている私は、毎月複数回コースを回っています。ただ、慣れているコースでも、イマイチ距離感が合わなかったりします。とくに初めてのコースでは、いつも慣れているコースとは、距離の表示方法が違っていたりするので、より距離感を掴むのが難しくなります。
この記事では、ゴルフのスコアアップには欠かせない、距離の測り方について、解説していきます。
1.ゴルフコースでの距離の測り方
コース場には、距離を測るための目印や案内があります。それを参考にして、距離を測ってクラブを選びますが、距離が合わないこともありますよね。この記事を読んで、距離の測り方を理解し、スコアアップにつなげよう。
1-1.ティーショット前までに確認すべき測り方
ティーショットの前に、距離の確認をして、1ホールごとに戦略を考えよう。
ティーショット打つ前にも、距離を確認できるポイントがいくつかあるので、ポイントごとに解説していきます。
そもそもヤードって何?
ゴルフの距離の単位は、ヤードで表示されます。ゴルフの発祥はイギリスで、ヤード法が採用されていたものが、共通の距離の単位になっています。
1ヤード=0.914メートル、成人男性の大また一歩ぐらいが1ヤードくらいの目安にもできます。
各ホールの距離はどこからどこまで?
各ホールの距離は、ティーイングエリアからグリーンの距離で表示されます。ただ注意しなければいけないのが、ティーイングエリアやグリーンのどこを基準点としているかです。大きさはさまざまで、広いところでは端から端まで、50ヤードぐらいの差があるところもあります。基準点の始点と終点を間違えると、ヤード数もおおきく違ってしまいます。
では肝心の計測の基準の始点は、ティーイングエリアの各ホールの距離表示サインボードからか、もしくはティーイングエリアの最後方からです。
終点は、グリーンセンター、もしくはグリーンエッジまでです。
ゴルフ場ごとで、基準としている始点・終点が異なるので、聞いて確認しましょう。
各コースのどこのルートを測って表示しているの?
さっきの始点と終点は分かったけど、その間のルートはどこを基準に測っているの?
答えは、「IP」の基準にルートの距離を測っています。
「IP」は、インタークロス・セクション・ポイントの略で、「平面上の2直線が交わる点」という測量用語です。
「IP」は、コース設計のときに決めるポイントで、ティーイングエリアから2打目地点までと、2打目地点からグリーンまでをそれぞれ直線で結んで測量しています。(パー5の場合は、2打目地点から3打目地点、3打目地点からグリーンまでもポイントがあります)
一般的には、バックティから250ヤード付近のフェアウェイ地点にであることが多いです。
「IP」は、ゴルフ場で配布されるコースレイアウト図に書いてあるのと、各コースのフェアウェイ途中に、目印の旗が立っているので、それらで確認できます。
また、距離の短いパー3は「IP」はなく、グリーンセンターまでの直線距離となります。
ティーショットの位置
ティーショットの位置は、性別やうまさで場所が分かれて、それぞれの距離が設定されています。位置は、ティーマークの色で分けられているのが一般的で、以下に解説します。
・白:レギュラーティ
・青:バックティ
・黒:フルバックティ
アマチュアが使用するのは、女性は「赤」、男性は「白」からプレーするのが一般的で、「青」、「黒」は競技用で主に使用されます。
それぞれの距離は、スコアカードに書いてあるので、間違えないように確認しておきましょう。
グリーンの確認
ゴルフ場によっては、グリーンの数が2つあるところもあります。
2つある場合は、それぞれのグリーンで距離が、変わってくるので各コースで、どちらのグリーンなのか確認しておきましょう。
一般的には、「R」、「L」で分けられています。ティーイングエリアの距離表示サインボードにそれぞれの距離が、書いてあるので確認しておきましょう。
1-2.セカンド、サードショットでの測り方
セカンド、サード地点では、グリーンまでの正確な距離の測定が求められます。
正しい距離で、ピンを狙わないと、良いスコアには繋がりません。
ヤーデージ杭の測り方
ヤーデージ杭は、コースの両端にあります。一般的には、100・150・200・250ヤード地点に杭があります。
ヤーデージ杭の距離表示の種類は、ゴルフ場ごとで異なります。以下によくある表示例を解説します。
・色:色分けされている
・線の数:例えば1本=100ヤード、2本=150ヤードなど
・植木:杭ではなく、植木についている目印で測る
それらを目安に、距離を測定しましょう。
ただ2つ注意点があります。
1つ目は、「距離は、ヤーデージ杭からどこまでなのか?」です。
答えは、グリーンエッジまで、もしくはグリーンセンターまでのどちらかです。
これも、ゴルフ場ごとで異なるので、スタート前に確認しておこう。
2つ目は、両端の100ヤーデージ杭の中央フェアウェイに、ボールがあるとすると、距離は100ヤードではありません。実際の距離は、100ヤードを切っています。
理由は、グリーンのエッジまたはセンターの基準点から、コンパスで弧を描いた100ヤード地点に杭があるからです。コースの両端にある杭地点は100ヤードですが、両方の杭の中央は弧を描いた線上になるので、両端の杭の直線上で測らないように注意してください。
1-3.風、高低差での距離の測り方
ゴルフは、自然環境によっても、距離が大きく変わってきます。
風や地形の高低差で、距離が変わるので、実際の距離と自然環境の条件を合わせて、距離を測定します。
風速、風向きによる距離の変化
ゴルフは、風によってプレーが大きく左右されます。風の、風速と風向きを読めなければ、正しい距離感で打てません。
風がもたらす飛距離への影響を以下に紹介します。
データは『ゴルフへ行こうWEB』さんから参照しています。
風速 飛距離 無風との差 無風 149.82Y 向かい風 5m/s 132.95Y -16.87Y 向かい風 10m/s 114.44Y -35.38Y 追い風 5m/s 163.70Y +13.88Y 追い風 10m/s 174.01Y +24.19Y (7Iの算出データ ボールの打ちだし角度21.6度、ボールの初速48m/s、バックスピン量5249rpmで計算)
風の影響で大きく、飛距離が変わります。風の影響の大きさは、データも大事ですが、経験もとても大事なので、合わせて学びながら、距離の測定をしてみてください。
高低差、打ち下ろし・打ち上げの距離の測り方
距離を測るときに、高低差も考えて測る必要があります。ゴルフ場は、決して平ではなく、必ず高低差があります。打ち下ろし、打ち上げでボールの飛距離が変わってくるので、解説していきます。
各クラブによる距離への影響の違い
例えば、「ウェッジ」と「5I」で比べると、コースの高低差の影響を大きく受けるのは、「5I」です。
理由は、「落下する角度」の違いです。「ウェッジ」のように球を高くあげると、落下角度は垂直方向に近い角度で、落下するので、高低差があっても距離にはそこまで影響してきません。一方「5I」の落下角度は、水平方向の角度になるので、高低差の分、距離が大きく影響してきます。
各クラブのボールの弾道による落下角度と高低差との関係で距離を測りましょう。
打ち下ろし、打ち上げによる距離への影響の違い
「打ち下ろし」よりも「打ち上げ」の方が距離への影響は、大きくなります。
これも理由は、「落下する角度」の違いです。
「打ち下ろし」では、高低差の落下する時間が長くなるので、落下角度は垂直方向に近い角度で落下しするので、距離への影響は「打ち上げ」と比べると少ないです。
一方「打ち上げ」ボールが落下しはじめてから落ちるまでの時間が少なくなるので、落下角度は水平方向に近い角度で落下するので、「打ち下ろし」よりも距離への影響は大きくなります。
2.より正確なおすすめの測り方
前半での距離の測り方は、距離の目安や数字を確認し、コースのうねりや景観に影響されずに、そこから計算してピンまでの距離を導き出す、複雑なものでしたが、もっと簡単に正確に測ることもできます。以下に、より簡単で正確な測り方を解説します。
2-1.距離計で測る
距離計とは?
距離計とは、自分が立っている位置やボールの場所から目標(ピンや狙いたい場所)を測る機械です。
距離計を使うメリットは、正確に測定できることはもちろんですが、慣れてくると目視でも正確な距離を測ることができるようにもなります。また距離が正確にわかることで、クラブ選択やスイングに迷いがなくなるので、自信を持ったスイングができる、自分の飛距離がどのくらいなのかも確認できます。
距離計には、2つに分けられ、「レーザータイプ」と「GPSタイプ」があります。以下にそれぞれの特徴を解説します。
距離計の種類
「レーザータイプ」、「GPSタイプ」の2種類があります。
「レーザータイプ」は、目標物までレーダーを照射して、跳ね返ってきた時間を計算し、距離を測定する機械です。
「GPSタイプ」は、衛星から送られてきた、自分の位置をもとに計測する機械です。
以下にそれぞれのメリット・デメリットをまとめます。
メリット | デメリット | |
レーザー | ・レーザーで直接測定できるので、誤差が1ヤード以内と、かなり正確な測定ができる ・ボタンひとつで操作でき、使いやすい |
・GPSと比べると、価格はやや高め ・小型とはいえ、小型ビデオカメラぐらいの大きさで、持ち運びが邪魔と感じる方もいる |
GPS | ・価格が安い ・ハンディータイプや、腕時計タイプがあり、小型で持ち運びしやすい |
・衛星からの測定なので、レーザーと比べると、正確性は劣る ・操作が細かく、複雑なものもある |
手軽に持ち運びやすさを選ぶならGPS距離計タイプがおすすめ。
かなり正確に距離を測って、本格的にしたい方はレーザー距離計タイプがおすすめ。
2-2.スマホのアプリ
スマホでもGPS機能を使った、アプリがたくさんあります。
先ほど、解説した「GPS」と同じような機能があり、スマホで使用する為、コースの全体図などの表示があるものが多いのと、画面が大きいので見やすという特徴があります。
アプリには、無料と有料があり、種類もたくさんあるので迷いがちです。
人気があるアプリとしては「ゴルフな日Su」、「スマートゴルフナビ」が有名どころです。
興味がある方は、参考までに見てみてください。
3.まとめ
ゴルフをプレーするにあたって、距離の測り方はとても重要で、スコアアップにも直接関係してきます。
基本であるコースの測り方は、
・コース距離のルートは、「IP」を基準にコース設計され、距離も「IP」をもとに測られている。
・2つグリーンがある場合は注意を!どっちのグリーンなのかで、距離が異なる。
・ヤーデージ杭の距離は、杭からグリーンエッジまでか、もしくはグリーンセンターまでのどちらか。
・自然環境も含めた距離の測定をする。風速・風向き、打ち上げ・打ち下ろしで距離が変わってくる。
・より正確に距離が知りたいのであれば、距離計(レーザー・GPS)を使う。
距離を正確に測れることは、プレーの自信にも繋がりますし、より高度なマネジメントもでき、スコアアップできます。
これらを参考に、ラウンド時に活用し、ゴルフを真剣に楽しくプレーしてみてください。
以上でこの記事を終わります。読んでいただきありがとうございました。