インターネットの通信速度の目安について知りたい方へ。
インターネット回線を検討している、もしくは現在使っていて、通信速度について記載があるけど、よくわからない。
あと、インターネット回線の注意点や選び方があれば、ついでに知りたい。
と考えていませんか?
本記事では、下記の内容を解説します。
2.通信速度の注意点と選び方
1.通信速度の目安
1-1.快適に使える通信速度の目安
一般的にインターネットをストレスなく快適に使える目安は、『10~30Mbps』程度と言われています。
ちなみにスマートフォンの場合は、5Mbps以上の速度があれば、一般的に快適にインターネットが利用できる。
「〇〇Mbps」?と言われてもピンとこないと思います。
「Mbps」の単位の見方などの、通信速度の基礎知識から、具体的な通信速度の例を以下に解説していきます。
1-2.通信速度の基礎知識
通信速度の単位
インターネットの通信速度の単位は『bps』(ビーピーエス)で表されます。
「bps」は「Bit per second」の略で、1秒間に何ビットのデータを転送できるか、という意味で、値が大きいほど通信速度が速くなります。
<通信速度の数値>
bps < Kbps(キロ) < Mbps(メガ) < Gbps(ギガ)
1,000bps=1Kbps
1,000Kbps=1Mbps
1,000Mbps=1Gbps
「上り」と「下り」とは?
通信速度を表すときに、専門用語の「上り」「下り」の2種類の表現がよく使われます。
- 「上り」:アップロードの速度
- 「下り」:ダウンロードの速度
「上り」とは、インターネット回線におけるデータをアップロード(送信)することを意味し、「上り速度」とはアップロード時の速度を表します。
例えば、メールの送信やSNSなどへの書き込み、Webサイト投稿、YouTubeの動画アップなどがアップロードです。
「下り」とは、反対にデータをダウンロード(受信)することを意味し、「下り速度」とはダウンロード時の速度を表します。
例えば、メールの受信やWebサイトの閲覧、YouTubeやNetflixなどで動画を視聴するのもダウンロードです。
1-3.用途別の必要な通信速度の目安
どのくらいの通信速度を確保すればいいのかは、インターネットで使う用途によって、異なります。
そこで、初めに「下り速度」目安を解説します。
<用途別の通信速度の目安一覧>
用途 | 下り速度の目安 |
メール・LINE | 100Kbps~1Mbps |
Webサイト・SNS | 1Mbps~10Mbps |
動画の視聴 | 5Mbps~20Mbps |
スマホオンラインゲーム | 10Mbps~30Mbps |
PCオンラインゲーム | 30Mbps~100Mbps |
メールやLINEを使う場合
メールやLINEを使うには、100Kbps~1Mbpsあれば問題ありません。
通信制限がかけられた場合でも120Kbpsくらいはあるので、メールやLINEはそれでもなんとか使えるでしょう。
WebサイトやSNSを使う場合
WebサイトやSNSの閲覧をするには、1Mbps~10Mbpsあればいいでしょう。
Webサイトでテキスト中心であれば1Mbps、画像や写真が豊富であれば3Mbps以上あれば問題なく閲覧できる。
また、画像や動画が多いSNSでは、10Mbpsあれば問題ないでしょう。
動画の視聴
動画の視聴では、5Mbps~20Mbpsが目安ですが、動画の画質によって必要な速度も変わってきます。
ちなみにYouTubeでは下記の速度を推奨しています。
動画の解像度 | 推奨される持続的な速度 |
4K | 20 Mbps |
HD 1080p | 5 Mbsp |
HD 720p | 2.5 Mbps |
SD 480p | 1.1 Mbps |
SD 360p | 0.7 Mbps |
スマホオンラインゲーム
スマホのオンラインゲームは、10Mbps~30Mbpsが目安です。
通信量がおおく、複数人のアクセスが同時に集中するオンラインゲームは、動画視聴よりも通信速度が必要になります。
PCオンラインゲーム
PCオンラインゲームは、ゲームの種類にもよりますが、ゲームデータのダウンロードや更新データのダウンロードを考えると、通信速度は早ければ速いほど快適にプレイできます。
通信速度の目安は、30Mbps~100Mbpsですが、100Mbps以上の速度が出ればどんな種類のゲームでも心配なく快適にプレイできるでしょう。
ただし、オンラインゲームの場合は通信速度だけではなく、Ping値も重要です。
2.通信速度の注意点と選び方
2-1.通信速度の注意点
通信速度の目安が分かったところで、それを元にインターネット回線業者を選んで行くのですが、選ぶ際の注意点があるので解説します。
通信速度は一定ではない
通信速度は、住宅やエリア、使用時間によって変化するもので、一定ではありません。
例えば、多くの人がインターネットを利用する休日や夜間の時間帯などは、通信速度が低下してしまうことがあります。
通信速度が速く、余裕のある回線であれば、より快適にインターネットが利用できる。
インターネット回線業者の表示は最大通信速度
インターネット回線業者のホームページなどで表示されている速度は、最大通信速度で表示されています。
最も最適な環境で計測された速度なので、回線業者が提示している速度そのまま出せることはありません。
実際の通信速度の目安としては、光回線では3割~6割ほどと言われています。
2-2.インターネット回線の選び方
インターネット回線の通信速度の比較
インターネット回線には、主に『光回線』と『モバイル回線』に分けられます。
その2種類の中でも人気のある回線業者を厳選した上で、通信速度を比較します。
回線 | サービス名 | 下り最大速度 |
光回線 | ドコモ光 | 1Gbps(1,000Mbps) |
光回線 | ソフトバンク光 | 1Gbps(1,000Mbps) |
光回線 | auひかり | 1Gbps(1,000Mbps) |
光回線 | So-net光プラス | 1Gbps(1,000Mbps) |
光回線 | NURO光 | 2Gbps(2,000Mbps) |
モバイル | docomo (HW-01H) |
788Mbps |
モバイル | SoftBank (601HW) |
612Mbps |
モバイル | au (W05) |
558Mbps (LTE利用時:708Mbps) |
モバイル | Y!mobile (603HW) |
612Mbps |
モバイル | UQ WiMAX (W05) |
558Mbps (LTE利用時:708Mbps) |
通信速度を比較してみると、『モバイル回線』よりも『光回線』の方がより高速です。
ただ『モバイル回線』も十分な通信速度があることもわかります。
次に『光回線』か『モバイル回線』のどちらを選べばいいのか、目安を解説していきます。
インターネット回線の選び方
通信速度の違いもふまえて、『光回線』『モバイル回線』のどちらの方がいいのかを簡単にまとめていきます。
『光回線』
『光回線』がおすすめな人
『光回線』の特徴は、通信速度が高速なこと、通信容量が無制限なことです。
大容量のデータでも、サクサク利用できるし、通信容量を気にしなくてもいいので、ストレスなく快適にインターネットを利用できる。
『光回線』がおすすめじゃない人
『光回線』は、電柱から宅内にケーブルを引っ張ってくる回線工事が必要で、開通までに1ヶ月程度かかります。
引っ張ってきた回線を、ケーブルでつないでおく必要があるので、モバイルWi-Fiのように、外へ持って運べるものではありません。
『ポケットWi-Fi』(モバイル回線)
『ポケットWi-Fi』がおすすめな人
『ポケットWi-Fi』は充電式でケーブルが不要なので、外でも持ち運びができ、どこでもWi-Fiを利用できます。
契約後の2,3日で郵送してくれたりと、利用をすぐに始めることができる。
料金は、『光回線』よりも比較的やすい価格設定。
『ポケットWi-Fi』がおすすめじゃない人
『ポケットWi-Fi』には、短期間での制限がかかる場合が多く、一般的に近日3日間で〇〇GBまでなどの制限が設けられていることがあります。
大容量のデータのやり取りや、オンラインゲームを遅延なくプレイしたい人にとっては、通信速度が遅く、快適に利用できない場合があります。