最近、ゴルフ場で表面がつやつやしていない、しっとりした色のボールをよく見かけるようになりました。
いわゆる「マットカラー」のゴルフボールです。
気になってはいるけれど、「ふつうのカラーボールと何が違うの?」「飛ばなくなったりしない?」と迷っている人も多いと思います。
この記事では、一時はプロゴルファーを目指したほどゴルフにハマり、今も毎週練習して毎月ラウンドしている僕が、マットカラーのボールの特徴と、ふつうのボールとの違いをまとめました。
実際に使ってきた感想も入れているので、選ぶときの参考にしてください。
- 違うのは表面だけ → 光の反射が少なく、色がくっきり見える
- 向いている人 → ボールを見失いやすい人・晴れた日のまぶしさが苦手な人
- 飛距離・打感で選ぶ → ボールの作り(何層か・やわらかさ)を見る
- 迷ったら → 1年中見やすい「マットグリーン」
マットカラーのゴルフボールとは?表面を「つや消し」にしたボール
まずは、マットカラーのボールがどんなものなのかを整理しておきます。
違うのは「表面の仕上げ」だけ
ふつうのゴルフボールは、表面にピカッと光るつやのある塗装がされています。
これに対してマットカラーのボールは、表面をつや消し(マット)の塗装で仕上げたボールです。
車や家具の「マット塗装」と同じで、光を一方向に強く反射せず、やわらかく散らすので、表面がしっとりした見た目になります。
中に入っているコア(芯)や、ボールの層の数といった基本の作りは、ふつうのボールと同じ考え方で作られています。
つまり、マットかどうかは「見た目と見え方」の違いだと考えると分かりやすいです。
カラーボール+マット仕上げの組み合わせが多い
マット仕上げは、緑・赤・黄色・オレンジ・ピンクといったカラーボールに使われることがほとんどです。
マットカラーのボールを広めたのは、韓国のメーカーのボルビックです。
ボルビックの公式サイトでは、マット仕上げについて「ギラつきを抑えて見やすくし、空中のボールを目で追いやすくする」という説明がされています(Volvik 公式:VIVID SOFT)。
今ではキャロウェイや飛衛門など、ほかのメーカーからもマットカラーのボールが出ています。
マットと普通のゴルフボールの違いは?見え方を比較
では、つやのあるボールとマットのボールで、見え方はどれくらい違うのでしょうか。
いちばん差が出るのは、晴れた日の強い日差しの下です。
つやのあるボールは、表面に太陽の光が白く映り込みます。
とくにカラーボールだと、光った部分が白く飛んでしまい、ボールの色が分かりにくくなることがあります。
マットのボールは光の映り込みが少ないので、ボール全体が同じ色に見えて、芝生の上で輪郭がはっきりします。
左がつやあり、右がマット。マットは光の映り込みが少なく、色がそのまま見える反対に、曇りの日や夕方など光が弱いときは、つやありのボールもそれほど光らないので、見え方の差は小さくなります。
マットのよさをいちばん感じやすいのは、日差しの強い春から夏の晴れた日です。
また、僕の感覚では、空中のボールを目で追うときもマットのほうが光の点がちらつきにくく、弾道を最後まで追いやすいです。
| くらべるところ | マットカラー | つやあり(普通) |
|---|---|---|
| 晴れた日の見やすさ | ◎ ギラつかない | ○ 光ることがある |
| 色の見え方 | ◎ 濃く・均一 | ○ 光った所が白っぽい |
| 見た目 | 落ち着いた・個性的 | 定番 |
| 飛距離・スピン | 中身の作りで決まる | 中身の作りで決まる |
| 種類の多さ | △ 少なめ | ◎ 多い |
◎とても良い/○良い/△少ない(筆者の使用感とメーカーの説明をもとにした目安)
表のとおり、マットかどうかで変わるのは主に「見え方」です。
飛距離やスピンは、マットかどうかではなく、そのボールの作りによって決まります(くわしくは下の章で説明します)。
マットカラーのゴルフボールのメリット・デメリット
マットカラーのボールには、見やすさ以外にもいいところがあります。
ただし、選べる種類が少ないなど、知っておきたい弱点もあります。
- 選べるモデルが少ない:プロが使うようなスピン重視の高価格帯ボールは、マットの種類が少ない
- 色によっては季節で見えにくくなる:マットでも赤・黄色・オレンジは秋冬の枯れ芝にまぎれやすい
- 見た目の好みが分かれる:白いボールに慣れていると、最初は違和感がある

とくに注意したいのは2つ目です。
マット仕上げはギラつきを抑えてくれますが、ボールの色そのものが背景と近いと、マットでも見つけにくくなります。
マットかどうかと同じくらい、「何色を選ぶか」が大切です。
マットカラーは飛距離やスピンが変わる?
「マットのボールは飛ばない」「スピンがかかりにくい」といった声を聞くこともありますが、実際はどうなのでしょうか。
飛距離は「マットかどうか」より中身の作りで決まる
ゴルフボールの飛距離や打った感触を決めるのは、主にコアの大きさや硬さ、何層構造か、カバーの素材といった中身の作りです。
マットかどうかで飛距離が大きく変わる、というはっきりしたデータは見当たりません。
実際、マットカラーのボールには、飛距離を重視した2ピース(2層)のモデルが多く、ドライバーでしっかり飛ぶように作られています。
スピンについてのメーカーの説明
ボルビックは、日本で売られているVIVIDの商品説明で「マットコーティングとの相乗効果で、アイアンやアプローチで安定したスピン量」とうたっています。
ただ、これはメーカーの説明で、ほかのメーカーのボールと同じ条件で比べたデータは見つかりませんでした。
スピンを重視するなら、マットかどうかよりも、カバーの素材(ウレタンかアイオノマーか)や層の数を見て選ぶのが確実です。
マットカラーの色ごとの見やすさ|グリーン・レッド・イエロー
マットカラーのボールは色の種類が多いのも魅力です。
ただ、色によって見やすい場面が違うので、よく行く季節やコースに合わせて選ぶのがおすすめです。
| 色 | 春・夏 | 秋・冬 | ひとこと |
|---|---|---|---|
| マットグリーン | ◎ | ◎ | 1年中見やすい |
| マットイエロー | ◎ | △ | 春夏の定番 |
| マットオレンジ | ◎ | △ | 大きく見える |
| マットレッド | ○ | × | 落ち葉にまぎれる |
| マットピンク | ○ | △ | やさしい色合い |
◎とても見やすい/○見やすい/△やや見にくい/×見にくい(筆者の使用感)
マットグリーン:いちばんのおすすめ
鮮やかな緑は、芝生のくすんだ緑とは明るさがまったく違うので、芝の上ではむしろ浮き出て見えます。
秋冬の枯れ芝の上でもはっきり目立つので、1年を通して使えるのが強みです。
マットイエロー・オレンジ:春夏に強い
青々とした芝の上ではとてもよく目立ちます。
一方で、秋冬は枯れ芝の黄土色と色が近くなり、見つけにくくなります。
マットレッド・ピンク:見た目で選ぶなら
ほかの人とかぶりにくく、気分が上がる色です。
ただ、秋は落ち葉や紅葉、冬は枯れ芝にまぎれやすいので、見やすさだけで選ぶならグリーンやイエローのほうが安心です。
マットカラーのゴルフボールの選び方
マットカラーのボールを選ぶときは、色だけでなく次の3つも見ておくと失敗しません。
とくに大事なのは、自分のスイングに合う作りかどうかです。
①自分のヘッドスピードに合うか
多くのボールには「対象ヘッドスピード」が書かれています。
ドライバーのヘッドスピードが分からない場合は、やわらかめで高く上がりやすいモデルを選んでおけば、大きく外すことはありません。
②1球あたりの値段
ボールをよくなくす人は、1ダースの値段より「1球あたりいくらか」で比べるのがおすすめです。
3ダースのセットだと、1球あたりの値段がかなり下がるモデルもあります。
③コンペや競技で使うなら公認球か
マットカラーのボールにも、ルールに合った「公認球」と、ルールの上限を超えて作られた「非公認球」があります。
非公認球は、ルールを守るコンペや競技では使えません。
商品ページに「公認球」と書かれているかを確かめておきましょう(非公認の飛ぶゴルフボールについてはこちら)。
マットカラーのゴルフボールおすすめ3選
ここからは、2026年10月時点で買えるマットカラーのボールを3つ紹介します。
どれもAmazonで在庫があることを確かめたものです。
選ぶときは、「性能も見やすさもほしいならVIVID」「飛距離ならERC」「とにかく安く試すなら飛衛門」と考えると迷いにくいですよ。
| 商品 | 作り | 向いている人 |
|---|---|---|
| ボルビック VIVID | 3ピース | 性能も見やすさも |
| キャロウェイ ERC CROSS TRACK | 2ピース | 飛距離と向きの合わせやすさ |
| 飛衛門 マットカラー | 2ピース | なくしても気にならない値段 |
※価格は時期によって変わるので、各ボタンから最新の価格を確認してください。
おすすめ①:ボルビック VIVID(2026年モデル)
マットカラーのボールといえばこれ、という定番のシリーズです。

おすすめ②:キャロウェイ ERC CROSS TRACK(レッドマット)
大手メーカーのキャロウェイから出ている、2026年モデルのマットカラーのボールです。
おすすめ③:飛衛門 マットカラー(3ダース)
とにかく気軽にマットカラーを試したい人向けの、手ごろなセットです。
マットカラーのゴルフボールでよくある質問
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Qマットカラーのボールは本当に見やすい?
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A晴れた日に光の映り込みが少ないぶん、色がくっきり見えます。ただし、秋冬の赤・黄色・オレンジのように、色そのものが背景にまぎれる場合はマットでも見つけにくくなります。
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Qマットのボールは飛ばない?
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Aマットかどうかで飛距離が大きく変わるというデータは見当たりません。飛距離はコアや層の数などの中身で決まるので、対象ヘッドスピードや「ディスタンス系」などの説明を見て選びましょう(公認球で飛ぶボールの選び方はこちら)。
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Qマットと普通のボールで打感は違う?
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A打感も主にボールの作り(やわらかさやカバーの素材)で決まります。表面の仕上げだけで大きく変わるものではありません。
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Qテーラーメイドのマットカラーのボールはある?
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A2026年10月時点でAmazonを探したところ、テーラーメイドのマット仕上げの現行モデルは見つけられませんでした。マットカラーを選ぶなら、ボルビック・キャロウェイ・飛衛門などが選びやすいです。
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Qマットカラーのボールは競技やコンペで使える?
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A公認球なら使えます。飛衛門のマットカラーのように「R&A公認球」と書かれたモデルもあります。非公認球は使えないので、商品ページで確かめておきましょう。
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Q白いマットのボールもある?
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A白のマットボールもありますが、種類はカラーに比べてかなり少なめです。白は曇りの日に雲にまぎれやすいので、マットにするならカラーのほうが見やすさの効果を感じやすいです。
まとめ:見やすさ重視ならマットカラーのボールを試そう
ボールが見つけやすくなると、探す時間やロストボールのストレスが減って、そのぶんショットに集中できます。
まずは1ダース、マットカラーのボールを試してみてください。
使ってみて色が合わないと感じたら、次は別の色を選べばいいだけです。
季節に合わせて色を替えながら、自分にいちばん見やすいボールを見つけてみてくださいね。
\ 迷ったら、まずは定番のVIVIDから /

